ATMでスキミング

銀行ATMへのスキマーの取り付けが話題に上っている。実際に預金の引き出しが行われる被害も発生している。テレビではとても新しい手口であるかのような報道がなされている。
確かに銀行ATMに仕掛けられたのは初めてなのかもしれないが、過去にはクレジット・カードの決済に使用するCAT*1に無線でデータを飛ばすスキマーが取り付けられていた事件があった。これは2年前の2003年であったと記憶している。
一般的な磁気記録タイプのキャッシュカードはクレジットカードもスキミングなどによりクローンのカードを作ることができる事は広く知られている。
キャッシュカードでは利用の際に暗証番号が必要であるのでクローン・カードが作られてもキャッシュカードの方が若干安全ではあるが、暗証番号を類推したり*2、本人から聞き出す方法など考えればいろいろとある。
CATに仕掛けられた時点でATMへの仕掛けも想像できていたことをいまさらと言った感じがする。問題なのはCATでのスキミングが発覚してから今まで有効な対策ができなかったことに有るのではないのだろうか。

*1:Credit Authorization Terminal; 信用情報照会端末機

*2:そう遠く無い過去には暗証番号を類推しなくても自由に書き換えることができる銀行が存在した。今は無いと思うが分からない。