理解は進んだのか?

日本でBSEの感染牛が見つかって大騒ぎしていた頃は旭川に居た。そこには内地*1から来た人間としては普段聞きなれない部位がたくさんある。
アキレス腱って普通の部位か?テールに使う尾椎は脊椎と似てるけど大丈夫なのか?サガリ*2って何だ?と考えつつも食べていた。
当時のニュースでは脳や脊髄などは危険だが通常食べる部位には安全である。また牛肉の安全性に関して正しい知識を持ち、過剰な反応は避けるようにとも言っていた。しかし、肝心の正しい知識については具体性がなく結局不安な気持ちは拭い去れなかった。それでも食べていた。
その後、武部農林水産大臣から痛々しい「安全宣言」がだされ余計な不安をあおったりしたが、いつの間にかBSE問題はそれほど騒がれなくなり牛肉は安全であることになったような気がする。そのうちUSでBSE感染牛が発見されUS産は危険ということになり輸入禁止に。そしてそろそろUS産の禁輸が解けそうな気配だ。
日本で本格的に騒ぐようになってから、牛の検査を行なったり、危険な部位が市場に出回らないようにしたり、輸入に制限を加えたりと以前よりは安全性は向上したのだろう。
しかし、牛肉の安全に関して理解は進んだのだろうか。
たとえば

  • 国内で行われる全頭検査で検査をすり抜ける確率は?
  • 危険部位の除去手順の安全性はどのように確保されているのか?
  • 洋菓子などに使われるゼラチン*3の安全性は?
  • US産は国産に比べてリスクの差は少ないといっているが具体的にはどれだけ?そもそも国産のリスクの大きさはどの程度なのか?

他にも疑問はたくさんあるが、これに答えられる人はどの程度いるのだろか。

*1:旭川の人は本州のことそう表現していた。おそらく北海道(沖縄も?)を除く日本を指している思われる

*2:横隔膜のことで、やわらかい

*3:骨や皮を原料にして作られる。このこと自体を知らない人が多いかも。