九九を忘れた

暗算は不得意だ。不得意でもお金の支払いとおつりの計算はできないと困るのでその程度は何とかできる。あくまでも何とかできる程度で時間はかかる。正直なところ一桁の足し算もいくつかのステップを踏まなければ答えは出ない。
なぜなら考えることなく瞬時に答えを出せる足し算は両方の数字が5以下の場合だけなのだ。それ以外の足し算ができないわけでは無い。あくまでワンステップで計算できないだけで計算の組み合わせによって、より大きな計算は可能だ。
足し算に難があっても一桁同士の掛け算つまり九九はできる。それは小学校低学年のときに算数の授業で暗記することを強要された為だ。それが掛け算、割り算を暗算するための基礎になっていることは間違いない。
それが時間の経過と共にその記憶が薄らいでいる。中学生の頃は既にいくつかの部分は忘れていた。九九は全体81の計算の内36は掛け算の順序が逆なだけで重複しているわけだからこの部分は忘れてもカバーできる。だから少々の欠損は大きな問題ではない。
ところがそのまま放置しておいた結果としてついに掛け算の順序を逆にしても答えが出てこない部分が発生してしまった。もちろん少し手前から足し算をすれば答えは出るのだが、さすがにここまで来てしまったかとショックだった。